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最近、お父さんとは仲良くやってますか?

自由図書流星ワゴン / 重松清 / 講談社

勉強に励む学生とそのお父さん

文:tellking

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「男と言う生き物は不器用である。」
父親と息子の関係もそれだから一筋縄には行かないのではないかと思う。今の社会でそん
な事を言ってしまえば、男女差別だとかステレオタイプの押し付けだとかで問題として取
り上げられてしまいそうだ。しかし、僕が出会った本に登場する男達を見ると「男は不器
用な生き物だ」と改めて感じさせられた。
僕は今年、人生を賭けた大学受験に挑む。その中で親との会話というものは時に大切であ
り、時にストレスとなる事もある。僕と父親は普段、学校での話や父親の仕事についての
話を互いにする事が少なく干渉し合わない親子だ。また互いの休日が重ならない事もあり
一緒に出掛ける事も少ない。こうした関係が続いたせいなのか、近頃はお互いの事に興味
を示さない関係になってしまったと感じる事もある。
『流星ワゴン』このワゴンに乗るのは2 組の親子でどちらも、父親と息子の続柄だ。父親
嫌いの男が結婚し自分も父親になった、しかし父親という役割の大変さを知り、当時の父
親と自分を重ねる主人公。彼とワゴンに乗るのは、散々嫌いであった当時の父親。その2
人を乗せるのは、一見仲良さげに見える小学生の息子と父親の親子。彼らはワゴンに揺ら
れながら、そのワゴンの中だから言える、男らしくある事が故に普段は出しにくい感情や
本音を親子でぶつけ合う。知らぬ間に読者である僕も彼らのワゴンに乗車しているような
気分にさせる不思議な物語。
彼らと出会い、どんな性格であれ父親は父親であり子は子、そして男は男なのだと感じ、
それである事の素晴らしさを感じた。現在、私の様に父親と話の場がなかなか作れていな
い方やそんな息子や娘を持つお父さんを始め、多くの方に彼らのワゴンに乗車する事をお
勧めしたい。
近々、父親に普段言えてない事を話す機会を設けようと思っているが、なかなか行動に移
せていない。男は不器用なのだ、本当に。

みんなのコメント

  1. まあ より:

    私も流星ワゴンすきです。私は女なので、男性とは違った捉え方もありましたが、この感想には男同士の色々が見えてきました。男同士、親子だと、なかなか照れもあり話せない事や内に秘めた事って沢山あるんだなぁと。
    もう一度読んでみたいと思います。

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