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子供の斜視の原因、知っていますか?原因に応じた適切な治療を!

斜視

斜視は、子供の眼の疾患の中でも罹患率が最も多い疾患です。

予防することも難しく、小さいうちは症状を訴えることも少ないため、知識を深めて常に気付けるようにしましょう。

斜視とは

斜視とは?
出典:HACHI8

通常物を見る時には両方の目が、見ようとする物に向いているのが正常です。

斜視の場合、片方の目が見ようとする物に向いているのにも関わらず、もう片方の目が違う方向を向いてしまいます。

常に斜視の場合は恒常性斜視(こうじょうせいしゃし)、時々斜視の状態になる場合を間歇性斜視(かんけつせいしゃし)と言います。

また、生まれた直後から斜視が目立ってくる場合と成長してから斜視が目立ってくる場合とがあります。

大人でも眠かったり酔っていたりすると目の位置が多少ずれることがあるように、子供も寝起きなどで目が多少ずれる程度であれば問題はありません。

 

子供の視力の発達について

斜視

生まれたばかりの赤ちゃんは、目を動かすための筋肉や視力が未発達な状態にあります。

そのため、目の位置が安定していないのが正常です。

 

生後2~3か月ほどに発達すると少しずつ物や両親のことをじっと見つめたり、物を目で追うことが出来るなどを行えるようになり、目の位置も安定してきます。

こどもの視力が発達するには、毎日物を見ている必要があります。

これは目から受けた刺激を、脳が正しく理解するために必要な訓練です。

 

しかしながら、特別なことをする必要はありません。

目を開けて色々なものを見ていくうちに目からの刺激を脳が正しく理解していくようになるため、心配ありません。

 

斜視の種類について

斜視 種類
出典:https://www.tsukazaki-hp.jp

斜視は目の位置によって、内斜視(ないしゃし)、外斜視(がいしゃし)、上斜視(じょうしゃし)、下斜視(かしゃし)の4つに分けられます。

右目を正常な位置とした場合

内斜視:左目が内側を向いている

外斜視:左目が外側を向いている

上斜視:左目が上を向いている

下斜視:左目が下を向いている

 

 

斜視の原因には4種類ある

斜視の原因は大まかに4つあります。

  • 眼の筋肉や神経等の異常によるもの
  • 遠視によるもの
  • 両目視の異常によるもの
  • 視力不良によるもの

 

眼の筋肉や神経等の異常によるもの

目を動かす筋肉や神経にわずかでも異常があると、目の位置がずれて結果的に斜視となってしまいます。

 

遠視によるもの

目はものをみるときには、ピント合わせを行います。

近くを見る時には、目は内側によります。

 

遠視の場合、強くピント合わせをしないとはっきりと物が見えないため、目はかなり内側によってしまい、結果的に斜視となってしまいます。

 

両目視の異常によるもの

両目視とは、両目を使って物を1つに見る働きのことを指します。

赤ちゃんが物を見る訓練は、自然に出来上がっていきますが、生まれつき両目視ができなかったり、その発達途中でうまくいかなかったりした場合、斜視になる可能性があります。

 

視力不良によるもの

片目または両目が病気やけがにより視力が悪い場合両目視ができず斜視になる可能性があります。

 

斜視の調べ方

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斜視は、家族の方が少し気を付けて見てあげると、両目の向きが異なるためすぐに斜視がどうかわかります。

斜視になっている場合は早期に病院に行き、治療しないと視力の発達が押さえられて止まってしまう弱視(じゃくし)や物が二重に見えてしまう複視(ふくし)の原因となってしまうので、すぐに眼科に受診をしてください。

 

外見上は内斜視のように見えますが、本当は斜視ではない偽斜視(ぎしゃし)というものも存在します。

赤ちゃんは、鼻が低くて、その根元が十分に発達していないため、両方の目の間が広くなっており、白目の内側が見えない場合があります。

この偽斜視の場合は、鼻の根本が成長するに従って、正常な位置に戻っていくので、治療の必要はありません。

斜視の治療方法

医者

斜視の治療方法には6つの方法があります。

  • 手術
  • コンタクトレンズや眼鏡を使用する
  • 目を遮閉する
  • プリズム眼鏡を使用する
  • 両目視機能訓練
  • ボツリヌス療法

 

手術

原因が遠視以外の場合には、目の筋肉を調整する手術を行うことがあります。

手術は通常、点眼麻酔により短時間で終わらせることができますが、乳幼児や学童期以下の場合は安全に手術を行うために全身麻酔で行います。

 

全身麻酔で行うため、入院が必要となりますが、基本的には3泊4日くらいの短期間の入院で退院することができます。

その後は、外来に通院しながら治療を継続していきます。

 

コンタクトレンズや眼鏡を使用する方法

コンタクトレンズや眼鏡を装着することにより、斜視の原因となっている遠視や近視を矯正して、両目で正常に物が見えるようにします。

 

眼を遮閉する方法

眼帯、アイパッチや磨りガラスなどを用いて、斜視ではない眼の方を遮閉し、斜視がある眼に矯正度数の眼鏡等を装着させて、物を見る力をつけさせる方法です。

 

プリズム眼鏡を使用する

眼鏡にプリズムを入れて、光を屈折させて、斜視眼を正常な眼と同じ指標が見えるようにする方法です。

斜視自体が治る訳ではありませんが、プリズムの装着により、両目視機能を確保しやすい状況を作ります。

 

両目視機能訓練

機械を使用したり、視能訓練士により、両目視機能を回復させるための視能訓練やこれに必要な視能検査を行ったりします。

 

ボツリヌス療法

眼の動きをつかさどる筋肉に対して、薬剤(ボツリヌストキシン)を注射して、一時的に筋肉を麻痺させることで、眼の位置を正常に保つ治療法です。通常、3~4か月に渡って投与を持続していきます。

 

斜視にはいろいろな原因と解決策があります。

それぞれの特徴を理解し、適切な治療を行いましょう。

品川クリニック